幾霜::残日録::2004/03/03 (水)

 

移籍先を探しています。系統樹推定法やメタバーコーディング法などに詳しい研究者を探している方がおられましたらご一報下さい。

2004/03/03 (水)

専門家の情報発信 [dagboek] - 23:16:30

 なにやら議論が続いているようですがちょっと割り込み。
 そもそも議論の参加者のバックグラウンドが違いすぎるのが問題なんじゃないかという気がします。特に、徳保氏はやたらとWebデザイン界の例を出されていますが、あの業界は例外中の例外というくらいに専門家のレベルが低いので、あの業界を基準にしている人の発言を、多分他の業界の「専門家」は理解できないんじゃないでしょうか。
 それから、徳保氏の主張は
「世間は個人の発言と所属組織の見解とを区別できない」
ことを前提とされていますが、それは、世間の方が間違っているワケで、間違った世間に合わせて専門家が発言を抑制されるなんてのは前時代的でインターネットにそぐわないと思う。
 徳保氏は組織が内容をチェックすべきとおっしゃいますが、じゃぁ組織がチェックすれば望ましい方向に動くのでしょうか? それで望ましい方向にほぼ確実に世界が動くのなら、それは検討に値するでしょう。が、現実にはとてもそうは思えませんね。まず組織に正常なセンスがあることが期待できない。そして、ハイレベルの「専門家」の書いていることが正常に理解できる保証が無い。要するに、組織には正常な判断能力も、そもそも書いてあることを理解する能力も期待できないということだ。だから、望ましい方向に動くことは全く期待できない。
 私としては、チェック機構はWeb上で技術的に実現すべきだと思います。というか、リンク元表示やTrackBackっていうのはそういう問題に対する技術的な解決方法の提示なんじゃないんですかね。とは言え結局の所、情報そのものについては「自然淘汰に任せるべし」ではないかなと。淘汰されるべきものがちゃんと淘汰されない現状に対する不満をぶつけたいなら、もっと別のやり方を考えるべきでしょう。
 また、組織や業界の信用とやらを徳保氏はやたらと守るべきものと思われているようですが、専門家個人私にとってそんなものはどうでもいいのです。所属や肩書きで物事を判断するようなバカ者にどう思われようがどうでもいいのですよ。その上、そういう阿呆はそもそもどうしようもないのです。だから気にしなくてよい。というか、気にしてもきりがない。
 ただでさえ妙な足枷があるのに、さらに妙な足枷を増やして、情報が減ったら、それこそ間違った情報の影響力が相対的に増してしまいます。遺伝屋にしか分からない喩えかもしれませんが、個体群サイズの縮小で遺伝的浮動の影響が相対的に大きくなるようなものです。情報の総量を減らさず、間違った情報だけを選択的に淘汰すること。少なくとも、徳保氏のおっしゃっているやり方では絶対に実現不可能です。
 しかしながら、肩書きを分かり易く明示した上で、所属機関の運営するサーバ上にWebサイトを立ち上げるのなら(もしくは所属機関の資源を利用する場合)、所属機関がチェックをする権利を持つのは当然のことでしょう。それを回避したければ外部にサイトを開設すべきでしょうね。サイトに限らずML、メルマガなども同様。それに文句を言うとしたらそれは筋違いでしょう。とは言え、池田信夫氏の戒告処分のような、事前に承認しておきながら管轄官庁からの圧力で規定を後から作って遡って適用なんてのは論外ですが。

ScanSnap!新型レビュー - 21:38:14

 前説が長いなぁ。っていうかそっちがメインになってますが。Acrobat+読んde!!ココによる透明テキスト被せPDFはダメですか。個人的には英語文献だけでもPDF化できれば十分なんですけど、英文だけの場合はどうなるんでしょうね。あと、e.Typistとか、OmniPageとかだとどうなるのかとか、気になりますねぇ。どなたかやってませんかね。

さーてパッチ当てパッチ当て・・・ - 21:21:12

cd /usr/src
patch < tcp52.patch
make buildkernel KERNCONF=hogehoge
reboot
cd /usr/src
make installkernel KERNCONF=hogehoge

吉野家の豚丼 - 20:57:40

 旨いね。松屋の豚めしより。

FreeBSDのTCPにDoS攻撃を許す脆弱性 - 17:28:08

 FreeBSDの実装を基盤にしている他システムにも影響があるものと思われます。特にMacOS Xなど。

Go to front page
Comments and TrackBacks
Web antenna system: NaTsuMi
Search in this site
Access Count : 1986478